2006年 07月 24日
―――金正日将軍、万歳! |
偉大なる我らの太陽、金正日将軍の御言葉は、ニュースキャスターが伝える。
栄光ある北朝鮮はその御言葉によって動かされているのである。
畏れ多き我らの神、天皇陛下の御言葉は、富田朝彦元宮内庁長官のメモが伝える。
栄光ある日本国はその御言葉によって動かされているのである。
天皇が神から人になったのはもう何年前であろうか。
その意味を理解した者達が死に絶え、その言葉を聞いたほとんどの人間が天皇よりも歳を取ろうかという時代になってまだ、我らの意識下において天皇が神であるかのような錯覚を堅持しているという事実はまさに驚きである。
我々は民主主義の法治国家に生きている人間であり、決して馬鹿げた神話に生かされている使徒ではないのだ。
彼らは政治に関与しない事で存続を許されている。その彼らがどのような思惑を持っていたかを示して世論を動かそうなどと考える人間の頭の中には、今でも大日本帝国の日章旗が翻っているに違いない。
今回の件に限らず昨今、右傾化した思想がもてはやされるようになってきている。あの時に国民が反省し、倒壊に感謝した軍国主義をなぜ今復権させようというのか。「流行は繰り返すものだ」などと言う服飾批評家のように、「国の舵取りは繰り返すものだ」などと笑っているのが正しい事であろうか。
カチューシャが可愛いなどと誰も彼もが「レトロ新しい」格好をするように、「天皇陛下に仕える事がかっこいい」などと誰も彼もが頭のネジを吹き飛ばされてしまった時代を想像してもらいたい。
親を殺され、恋人を殺し、後悔と懺悔を思い起こさなければ初めて「戦争が正しい」と言え。
殴られた記憶もないくせに殴る事に憧れを覚えるな。人を殴ると骨が鳴る。骨音は戦慄となって背筋を駆ける。そんな事も想像できない軟弱な者達がどうして人を殺せるのか。
敵に照準を合わせるとき、敵もお前に照準を合わせているのだ。ニーチェの時代から分かりきった事を今なお繰り返そうとする愚を知るがいい。
自分を持てない人間が増えているという。持てない自我なら捨ててしまえるとでも言うつもりだろうか。捨てて神の言葉だけを聞けとでも。
カルト宗教に没入している人を愚かな目で見るように自らを見られない、哀れな人が増えている。
栄光ある北朝鮮はその御言葉によって動かされているのである。
畏れ多き我らの神、天皇陛下の御言葉は、富田朝彦元宮内庁長官のメモが伝える。
栄光ある日本国はその御言葉によって動かされているのである。
天皇が神から人になったのはもう何年前であろうか。
その意味を理解した者達が死に絶え、その言葉を聞いたほとんどの人間が天皇よりも歳を取ろうかという時代になってまだ、我らの意識下において天皇が神であるかのような錯覚を堅持しているという事実はまさに驚きである。
我々は民主主義の法治国家に生きている人間であり、決して馬鹿げた神話に生かされている使徒ではないのだ。
彼らは政治に関与しない事で存続を許されている。その彼らがどのような思惑を持っていたかを示して世論を動かそうなどと考える人間の頭の中には、今でも大日本帝国の日章旗が翻っているに違いない。
今回の件に限らず昨今、右傾化した思想がもてはやされるようになってきている。あの時に国民が反省し、倒壊に感謝した軍国主義をなぜ今復権させようというのか。「流行は繰り返すものだ」などと言う服飾批評家のように、「国の舵取りは繰り返すものだ」などと笑っているのが正しい事であろうか。
カチューシャが可愛いなどと誰も彼もが「レトロ新しい」格好をするように、「天皇陛下に仕える事がかっこいい」などと誰も彼もが頭のネジを吹き飛ばされてしまった時代を想像してもらいたい。
親を殺され、恋人を殺し、後悔と懺悔を思い起こさなければ初めて「戦争が正しい」と言え。
殴られた記憶もないくせに殴る事に憧れを覚えるな。人を殴ると骨が鳴る。骨音は戦慄となって背筋を駆ける。そんな事も想像できない軟弱な者達がどうして人を殺せるのか。
敵に照準を合わせるとき、敵もお前に照準を合わせているのだ。ニーチェの時代から分かりきった事を今なお繰り返そうとする愚を知るがいい。
自分を持てない人間が増えているという。持てない自我なら捨ててしまえるとでも言うつもりだろうか。捨てて神の言葉だけを聞けとでも。
カルト宗教に没入している人を愚かな目で見るように自らを見られない、哀れな人が増えている。
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by embryo_3
| 2006-07-24 13:03
| 語り